一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問123 (学科5(施工) 問23)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問123(学科5(施工) 問23) (訂正依頼・報告はこちら)

各種改修工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 屋上緑化改修工事において、植物の地下茎が肥大成長する際に、耐根層のシートの隙間を貫通しないよう、耐根層に使用する耐根シートの接合箇所における重ね合わせ部については、平面部と同等の耐根性能となるようにした。
  • 建具改修工事において、かぶせ工法により改修するに当たり、既存建具の方立、無目、障子等を撤去したうえで、外周枠を残し、その上から新規の金属製建具を取り付けた。
  • 内装改修工事において、特定天井の天井下地に該当しない軽量鉄骨天井下地(吊りボルト受け等の間隔が900mm程度以下かつ天井面構成部材等の単位面積当たりの質量が20kg/m2以内)を新設するに当たり、再利用する既存の埋込みインサートについては、特記がなかったので、工事の当該階の3か所に対して、それぞれ200Nの荷重による引張試験を行った。
  • 防水改修工事において、既存保護コンクリートの撤去は、躯体や仕上げ材に損傷を与えないように、質量15kg未満のハンドブレーカーを使用した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「内装改修工事において、再利用する既存の埋込みインサートについて、当該階の3か所に対して、それぞれ200Nの荷重による引張試験を行った。」という記述です。

この条件の軽量鉄骨天井下地では、特記がない場合、既存の埋込みインサートの引張試験は、当該階の3か所で行う点は適切です。しかし、確認する荷重は【200Nではなく400N程度】です。

したがって、試験箇所数ではなく、引張試験の荷重が誤っています。

選択肢1. 屋上緑化改修工事において、植物の地下茎が肥大成長する際に、耐根層のシートの隙間を貫通しないよう、耐根層に使用する耐根シートの接合箇所における重ね合わせ部については、平面部と同等の耐根性能となるようにした。

この記述は適当です。

屋上緑化では、植物の根や地下茎が防水層まで伸びると、防水層を傷つけて漏水の原因になることがあります。そのため、植物の根などが貫通しないように耐根層を設けます。

耐根シートは、シートそのものに十分な耐根性能があっても、シート同士の重ね合わせ部に隙間があると、そこから地下茎などが入り込むおそれがあります。

そのため、耐根シートの重ね合わせ部についても、平面部と同じように根や地下茎が貫通しない性能を確保する必要があります。

選択肢2. 建具改修工事において、かぶせ工法により改修するに当たり、既存建具の方立、無目、障子等を撤去したうえで、外周枠を残し、その上から新規の金属製建具を取り付けた。

この記述は適当です。

かぶせ工法は、既存建具をすべて撤去するのではなく、既存建具の外周枠を残し、その上から新しい金属製建具を取り付ける工法です。

方立、無目、障子などは撤去しますが、建物に固定されている外周枠は残して利用します。

既存枠を撤去する範囲が少ないため、周囲の壁や仕上げを傷めにくく、工事期間を短くしやすいという特徴があります。

したがって、外周枠を残して新しい金属製建具を取り付けた施工は適切です。

選択肢3. 内装改修工事において、特定天井の天井下地に該当しない軽量鉄骨天井下地(吊りボルト受け等の間隔が900mm程度以下かつ天井面構成部材等の単位面積当たりの質量が20kg/m2以内)を新設するに当たり、再利用する既存の埋込みインサートについては、特記がなかったので、工事の当該階の3か所に対して、それぞれ200Nの荷重による引張試験を行った。

この記述は不適当です。

既存の埋込みインサートを再利用して天井の吊りボルトを取り付ける場合は、インサートが十分な力に耐えられるかを引張試験で確認します。

特記がなく、吊りボルト受け等の間隔が900mm程度以下で、天井面構成部材等の質量が20kg/m2以内の場合、試験箇所数は屋内では当該階の3か所とします。

ここまでは適切です。

しかし、引張試験で確認する強度は【400N程度】です。

この選択肢では200Nとしているため、必要な確認強度の半分しかありません。

正しくは、当該階の3か所について、400N程度の荷重で引っ張り、既存の埋込みインサートから吊りボルトが抜けないことを確認します。

選択肢4. 防水改修工事において、既存保護コンクリートの撤去は、躯体や仕上げ材に損傷を与えないように、質量15kg未満のハンドブレーカーを使用した。

この記述は適当です。

既存の保護コンクリートを撤去するときは、その下にある躯体や防水層、周囲の仕上げなどを傷めないように施工する必要があります。

大きく重いハンドブレーカーを使用すると、強い振動や衝撃によって周囲の構造体などを傷めるおそれがあります。

そのため、通常は質量15kg未満のハンドブレーカーなどを使用します。

やむを得ず質量15kg以上のハンドブレーカーなどを使用する場合は、監督職員と協議する必要があります。

したがって、質量15kg未満のハンドブレーカーを使用したことは適切です。

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