一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問121 (学科5(施工) 問21)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問121(学科5(施工) 問21) (訂正依頼・報告はこちら)

各種工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • ナット回転法によるJIS形高力ボルトの締付け後の検査において、ナット回転量が不足していたボルトについては、それ以外に異常がなかったので、所定のナット回転量まで追締めを行った。
  • 鉄骨工事の溶融亜鉛めっき高力ボルトの締付け作業において、施工管理技術者を配置した。
  • 鉄筋に180度フックを設けるための折曲げ加工において、鉄筋の種類がSD345、呼び名がD29であったので、その余長は4d以上とした。
  • 外壁に使用する押出成形セメント板の相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺及び短辺ともに10mmとした。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「外壁に使用する押出成形セメント板の相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺及び短辺ともに10mmとした。」という記述です。

押出成形セメント板の相互の目地幅は、パネル幅が900mm以下の場合、【長辺は10mm以上、短辺は15mm以上】とします。したがって、短辺の目地幅を10mmとした点が不適当です。

選択肢1. ナット回転法によるJIS形高力ボルトの締付け後の検査において、ナット回転量が不足していたボルトについては、それ以外に異常がなかったので、所定のナット回転量まで追締めを行った。

この記述は適当です。

ナット回転法では、一次締めを行った後、ナットを決められた角度だけ回転させることで、必要な締付け力を確保します。

締付け後の検査では、共回りがないことや、ナットの回転量、ボルトの余長などを確認します。

ナット回転量が不足している場合は、ほかに異常がなければ、【所定のナット回転量になるまで追締め】を行うことができます。

したがって、回転量が不足していたボルトを所定の回転量まで追締めしたことは適切です。

選択肢2. 鉄骨工事の溶融亜鉛めっき高力ボルトの締付け作業において、施工管理技術者を配置した。

この記述は適当です。

溶融亜鉛めっき高力ボルトは、表面に亜鉛めっきが施されているため、一般的な高力ボルトとは摩擦面や締付け方法などの扱いが異なります。

そのため、締付け作業を適切に管理するために、【施工管理技術者を配置】します。

また、実際の締付け作業は、必要な能力をもつ技能資格者が行います。

したがって、締付け作業に施工管理技術者を配置したことは適切です。

選択肢3. 鉄筋に180度フックを設けるための折曲げ加工において、鉄筋の種類がSD345、呼び名がD29であったので、その余長は4d以上とした。

この記述は適当です。

鉄筋のフックには、折り曲げる角度によって必要な余長が定められています。

180度フックの場合は、鉄筋の種類や径にかかわらず、基本となる余長は【4d以上】です。ここでdは鉄筋の呼び名に用いる径を表します。

D29の場合は、

4×29=116mm

となるため、116mm以上の余長を確保します。

なお、SD345でD29の場合、折曲げ内法直径についても別に基準があり、D19からD38では4d以上とします。

したがって、180度フックの余長を4d以上としたことは適切です。

選択肢4. 外壁に使用する押出成形セメント板の相互の目地幅は、特記がなかったので、長辺及び短辺ともに10mmとした。

この記述は不適当です。

押出成形セメント板は、温度変化や建築物の変形によって動くため、パネル同士の間に適切な目地幅を確保する必要があります。

外壁に使用する押出成形セメント板では、特記がなく、パネル幅が900mm以下の場合、パネル相互の目地幅は、

長辺は10mm以上

短辺は15mm以上

とします。

短辺側は長辺側より大きな目地幅が必要です。

また、パネル幅が900mmを超える場合は、長辺・短辺ともに15mm以上とします。

したがって、「長辺及び短辺ともに10mm」とした点が誤りです。

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