一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問119 (学科5(施工) 問19)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問119(学科5(施工) 問19) (訂正依頼・報告はこちら)

内外装工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • せっこうボード張りの壁面からの音漏れの低減のために、せっこうボードの周辺部の隙間に弾性シーリング材を充塡した。
  • せっこうボード突付け工法において、ボードの上に仕上げを行わないので、ベベルエッジボードのへり折り面どうしを突き合わせて張った。
  • シージングせっこうボードを屋内の多湿箇所に用いた。
  • 鉄筋コンクリート造の建築物において、断熱材現場発泡工法による断熱材の総吹付け厚さが90mmだったので、1日で施工した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「鉄筋コンクリート造の建築物において、断熱材現場発泡工法による断熱材の総吹付け厚さが90mmだったので、1日で施工した。」です。

現場発泡の硬質ウレタンフォームは、厚く吹き付けすぎると発泡時の熱が内部にたまり、変色や焦げ、ひび割れなどの原因になります。そのため、1層の吹付け厚さは30mm以下とし、1日の施工厚さは80mmを超えないようにします。総吹付け厚さが90mmであれば、1日ですべて施工するのではなく、日を分けて施工する必要があります。日本ウレタン工業協会も、1日の施工厚さは80mmを超えないものとしています。

選択肢1. せっこうボード張りの壁面からの音漏れの低減のために、せっこうボードの周辺部の隙間に弾性シーリング材を充塡した。

この記述は適当です。

せっこうボードの壁に隙間が残っていると、その小さな隙間から音が通り抜け、壁全体の遮音性能が低下します。そのため、床、天井、柱などとの取合い部分に生じた隙間をシーリング材などでふさぐことは、音漏れを減らすために有効です。

石膏ボード工業会の施工マニュアルでも、せっこうボードの周辺部などの隙間に用いる材料として、建築用シーリング材が示され、その用途を「遮音・層間変位追従用」としています。

したがって、音漏れを少なくするために弾性シーリング材を充塡することは適切です。

選択肢2. せっこうボード突付け工法において、ボードの上に仕上げを行わないので、ベベルエッジボードのへり折り面どうしを突き合わせて張った。

この記述は適当です。

突付け工法は、せっこうボードの側面どうしを隙間なく突き合わせ、ボード張りそのものを仕上げとする工法です。塗装や壁紙などを上から施工しない場合にも用いられます。

石膏ボード工業会の施工マニュアルでは、突付け工法は「石膏ボード張りのみで仕上げを行わない場合の工法」とされており、ベベルエッジボードも突付け工法に使用できます。

したがって、ベベルエッジボードのへり折り面どうしを突き合わせて張る方法は適切です。

選択肢3. シージングせっこうボードを屋内の多湿箇所に用いた。

この記述は適当です。

普通のせっこうボードは水や湿気に弱い性質があります。これに対して、シージングせっこうボードは、原紙やせっこうの芯に防水処理を行い、吸水による強度低下を起こしにくくしたものです。

石膏ボード工業会では、シージングせっこうボードを洗面所や台所などの下地材として使用できるものとしています。

したがって、屋内の多湿箇所に使用することは適切です。ただし、浴室や屋内プールなど、常に著しい湿気や水濡れが続く場所への使用は避ける必要があります。

選択肢4. 鉄筋コンクリート造の建築物において、断熱材現場発泡工法による断熱材の総吹付け厚さが90mmだったので、1日で施工した。

この記述は不適当です。

現場発泡の硬質ウレタンフォームは、吹き付けたときの化学反応によって熱が発生します。一度に厚く施工すると内部に熱がこもり、フォームが焦げたり、ひび割れが生じたりするおそれがあります。

そのため、一般的な施工では1層の吹付け厚さを30mm以下とし、必要な厚さが30mmを超える場合は、何層かに分けて吹き付けます。さらに、1日の施工厚さは80mm以下とします。

問題では総吹付け厚さが90mmなので、1日で施工すると80mmを超えてしまいます。したがって、複数日に分けて施工する必要があります

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