一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問118 (学科5(施工) 問18)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問118(学科5(施工) 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

ガラス工事及び金属工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 防火設備へのガラスの設置において、ガラスの破損がないように線入り板ガラスを使用した。
  • 単板のフロート板ガラスの取付けにおいて、グレイジングチャンネルを用いたので、セッティングブロックを使用しなかった。
  • 接触腐食の防止のために、電極電位の差が大きい材料である亜鉛めっき鋼板とステンレスは絶縁して施工した。
  • 現場で施工された、あと施工アンカーの固着力を確認する際、1日に施工されたものの各径ごとを1ロットとし、この中から無作為に3本を試験した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「防火設備へのガラスの設置において、ガラスの破損がないように線入り板ガラスを使用した。」という記述です。

線入り板ガラスと網入り板ガラスは、見た目が似ていますが性質や用途が異なります。防火設備に用いられるのは網入り板ガラスであり、線入り板ガラスをその代わりとして使用することはできません。

線入り板ガラスは、金属線が平行に入ったガラスで、ガラスが割れた際の破片の脱落を抑える働きはありますが、防火設備に必要な性能をもつ網入り板ガラスとは異なります。

選択肢1. 防火設備へのガラスの設置において、ガラスの破損がないように線入り板ガラスを使用した。

この記述は不適当です。

防火設備では、火災時に炎が反対側へ抜けることを一定時間防ぐ必要があります。

網入り板ガラスは、ガラスの内部に金網が入っており、火災時にガラスが割れても破片が脱落しにくく、開口部を保ちやすい構造になっています。

一方、線入り板ガラスは、金属線が主に一方向へ平行に入ったガラスで、網入り板ガラスとは異なります。防火設備に使用するガラスとして、線入り板ガラスを網入り板ガラスの代わりに用いることはできません。

また、線入り板ガラスは「ガラスそのものが破損しない」ようにするものではありません。

したがって、防火設備に線入り板ガラスを使用したとする点が不適当です。

選択肢2. 単板のフロート板ガラスの取付けにおいて、グレイジングチャンネルを用いたので、セッティングブロックを使用しなかった。

この記述は適当です。

グレイジングチャンネルは、ガラスの周囲を包むように取り付ける溝形のガスケットです。

ガラスの取付けでシーリング材を用いる場合や、グレイジングビードを用いる場合は、ガラスの自重を支えるためにセッティングブロックを使用します。

これに対して、グレイジングチャンネルを用いる場合は、チャンネルによってガラスを保持するため、セッティングブロックを使用しません。

したがって、単板のフロート板ガラスをグレイジングチャンネルで取り付け、セッティングブロックを使用しなかったことは適切です。

選択肢3. 接触腐食の防止のために、電極電位の差が大きい材料である亜鉛めっき鋼板とステンレスは絶縁して施工した。

この記述は適当です。

種類の異なる金属を直接接触させ、水分などが加わると、金属同士の電位差によって一方の金属が腐食しやすくなることがあります。これを異種金属接触腐食といいます。

亜鉛めっき鋼板とステンレスは電極電位の差が大きいため、直接接触させると亜鉛めっき側の腐食が進みやすくなります。

そのため、両者の間に絶縁材を入れるなどして、直接接触しないように施工します。

したがって、接触腐食を防止するために亜鉛めっき鋼板とステンレスを絶縁したことは適切です。

選択肢4. 現場で施工された、あと施工アンカーの固着力を確認する際、1日に施工されたものの各径ごとを1ロットとし、この中から無作為に3本を試験した。

この記述は適当です。

あと施工アンカーは、施工した後に、コンクリートへ十分に固定されているかを確認する必要があります。

施工確認の引張試験では、特記がない場合、1日に施工したアンカーについて、各径・各仕様ごとを1ロットとします。

そして、それぞれのロットから無作為に3本を抜き取り、所定の確認強度まで引っ張って、必要な固着力が確保されているかを確認します。

したがって、1日に施工されたものの各径ごとを1ロットとし、その中から無作為に3本を試験したことは適切です。

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