一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問117 (学科5(施工) 問17)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問117(学科5(施工) 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

左官工事及び張り石工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートの床の下地処理において、ひずみ、不陸等の著しい箇所は、目荒し、水洗い等のうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。
  • 張り石工事における外壁乾式工法において、石材取付け用ファスナーの面外調整機構を考慮して、下地となるコンクリート部材の位置の許容差を±10mmとした。
  • 鉄筋コンクリート造の外壁へのモルタル塗りにおいて、下塗りとしてポリマーセメントモルタルを塗り付ける際の1回の塗厚については、6mmとした。
  • セルフレベリング材塗り後の養生について、施工した直後から硬化するまでの期間は、開口部を開放して通風を確保した。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「セルフレベリング材塗り後の養生について、施工した直後から硬化するまでの期間は、開口部を開放して通風を確保した。」です。

セルフレベリング材は、施工後すぐに風を当てると表面だけが急に乾燥し、ひび割れなどが生じるおそれがあります。そのため、硬化するまでは窓や開口部をふさぎ、通風を避けて養生します。硬化した後は、自然乾燥させます。国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」でも、この方法が定められています。

選択肢1. コンクリートの床の下地処理において、ひずみ、不陸等の著しい箇所は、目荒し、水洗い等のうえ、モルタルで補修し、14日間放置した。

この記述は適当です。

コンクリートの床に大きな凹凸やゆがみがある場合、そのまま仕上げを行うと、仕上げ面にも凹凸が残ったり、モルタルがはがれたりする原因になります。

そのため、目荒しや水洗いを行ったうえでモルタルなどを使って補修し、十分に硬化・乾燥させます。

国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、このような補修をした場合、原則として14日以上放置するとされています。したがって、14日間放置した施工は適切です。

選択肢2. 張り石工事における外壁乾式工法において、石材取付け用ファスナーの面外調整機構を考慮して、下地となるコンクリート部材の位置の許容差を±10mmとした。

この記述は適当です。

外壁乾式工法では、石材を金物でコンクリートなどの下地に取り付けます。取付け金物には、ある程度の位置のずれを調整できる仕組みがあります。

国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、外壁乾式工法における下地面の寸法精度は±10mmとされています。

したがって、コンクリート部材の位置の許容差を±10mmとしたことは適切です。

選択肢3. 鉄筋コンクリート造の外壁へのモルタル塗りにおいて、下塗りとしてポリマーセメントモルタルを塗り付ける際の1回の塗厚については、6mmとした。

この記述は適当です。

外壁のモルタルを一度に厚く塗りすぎると、重さによってずれたり、ひび割れやはがれが起きたりするおそれがあります。そのため、1回に塗る厚さには上限があります。

国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、壁のモルタル塗りは1回の塗厚を7mm以下としています。ポリマーセメントモルタルを下塗りに用いる場合も、この範囲で施工します。

6mmは7mm以下なので、適切な塗厚です。

選択肢4. セルフレベリング材塗り後の養生について、施工した直後から硬化するまでの期間は、開口部を開放して通風を確保した。

この記述は不適当です。

セルフレベリング材は、床に流し込むと自ら広がり、平らな面をつくる材料です。

施工直後に窓や開口部を開けて風を通すと、水分が急速に失われ、表面だけが早く乾いてしまうことがあります。その結果、ひび割れや硬化不良などにつながるおそれがあります。

そのため、セルフレベリング材を塗った後は、硬化するまで窓や開口部をふさぎます。硬化した後に自然乾燥させます。国土交通省の令和7年版標準仕様書にも、「硬化するまでは、窓や開口部をふさぐ」と定められています。

したがって、「施工した直後から開口部を開放して通風を確保した」とする部分が適切ではありません。

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