一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問115 (学科5(施工) 問15)
問題文
木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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一級建築士試験 令和8年(2026年) 問115(学科5(施工) 問15) (訂正依頼・報告はこちら)
木造軸組工法による木工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 一戸建て住宅において、大壁造の構造用面材による耐力壁を、1階と2階の上下同位置に設けたので、胴差部の上下の構造用面材の相互間に隙間がないように釘留めとした。
- ボルト径が16mmの孔あけ加工は、特記がなかったので、ボルトが木部のボルト孔に密着するように、ボルト孔の径をボルト径に2.0mmを加えた大きさとした。
- 釘留め工法の根太張り工法において、根太張り用フローリングの留付けには、床鳴り防止のため、ウレタン樹脂系接着剤を併用した。
- 厚さ9mmの構造用合板による壁倍率2.5の真壁耐力壁において、緊結の方法は、NZ50釘を用いて、釘の間隔を150mmとした。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、「一戸建て住宅において、大壁造の構造用面材による耐力壁を、1階と2階の上下同位置に設けたので、胴差部の上下の構造用面材の相互間に隙間がないように釘留めとした。」です。
上下階の同じ位置に大壁造の面材耐力壁を設ける場合、胴差の部分では、上下の構造用面材をぴったり接触させるのではなく、原則として5~6mm以上の隙間を設けます。国土交通省の「公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版」にも、この寸法が示されています。したがって、「隙間がないように釘留め」とした点が適切ではありません。
この記述は不適当です。
構造用合板などの面材は、湿気などによってわずかに伸び縮みすることがあります。また、上下階の面材が胴差部分で直接接すると、面材同士が押し合うなどして、変形や浮きが生じるおそれがあります。
このため、1階と2階の上下同位置に面材耐力壁を設ける場合は、胴差部で上下の構造用面材の間に、原則として5~6mm以上の隙間を設けます。
したがって、上下の面材を隙間なく取り付ける方法は適切ではありません。
この記述は適当です。
木材にボルトを通す孔は、ボルトを取り付けられる範囲で、できるだけボルトに密着する大きさとします。
国土交通省の「公共建築木造工事標準仕様書 令和7年版」では、特記がない場合、木部のボルト孔について、ボルト径が16mm未満の場合は1.0mm、16mm以上の場合は2.0mmをボルト径に加えることとされています。
したがって、径16mmのボルトに対して、孔径を18mmとすることは適切です。
この記述は適当です。
根太張り工法では、フローリングを根太に釘で固定しますが、釘だけでは木材の乾燥やわずかな動きによって隙間が生じ、床鳴りの原因となることがあります。
そのため、釘留めと接着剤を併用します。国土交通省の仕様では、根太張り工法の釘留めに接着剤を併用し、接着剤にはエポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、変成シリコーン樹脂系などを使用できるとされています。
ウレタン樹脂系接着剤には、木質床材や根太の接着に用いられ、床鳴り防止を目的とした製品もあります。
したがって、床鳴りを防ぐためにウレタン樹脂系接着剤を併用することは適切です。
この記述は適当です。
構造用合板を用いた壁倍率2.5の真壁耐力壁では、所定の条件を満たす構造用合板を、N50またはNZ50の釘で150mm以下の間隔に留め付ける仕様があります。
国土交通省の技術資料では、構造用合板を用いた壁倍率2.5の真壁について、構造用合板の厚さは7.5mm以上、釘はN50またはNZ50、釘の間隔は150mm以下とする仕様が示されています。
問題の構造用合板は厚さ9mmなので必要な厚さを満たし、NZ50釘を150mm間隔で使用しているため、この施工方法は適切です。
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