一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問111 (学科5(施工) 問11)
問題文
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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一級建築士試験 令和8年(2026年) 問111(学科5(施工) 問11) (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンクリートポンプによる圧送において、コンクリートの粗骨材の最大寸法が20mmであったので、それに対する輸送管の呼び寸法については100Aとした。
- コンクリートの打込み日の外気温が25℃を超えることが予想されたので、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度を120分とした。
- コンクリート棒形振動機(内部振動機)によるコンクリートの締固めは、打込み各層ごとに行い、その下層に振動機の先端が入るようにほぼ垂直に挿入し、挿入間隔を60cm以下としたうえで、コンクリートの上面にペーストが浮くまで加振した。
- 計画供用期間の級が「標準」で、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後の湿潤養生期間は、5日以上とした。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、「コンクリートの打込み日の外気温が25℃を超えることが予想されたので、コンクリートの練混ぜから打込み終了までの時間の限度を120分とした。」です。
コンクリートは時間がたつほどスランプが低下し、打ち込みにくくなります。特に気温が高いほど変化が早く進むため、国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、練混ぜから打込み終了までの時間を、外気温25℃以下では120分以内、25℃を超える場合は90分以内としています。したがって、外気温が25℃を超える場合に120分とした点が適切ではありません。
この記述は適当です。
コンクリートポンプの輸送管が細すぎると、粗骨材が管内で詰まりやすくなります。そのため、粗骨材の大きさに応じて必要な輸送管の寸法が決められています。
国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、粗骨材の最大寸法が20mmの場合、輸送管の呼び寸法は100A以上とされています。
したがって、粗骨材の最大寸法20mmに対して100Aの輸送管を使用することは適切です。
この記述は不適当です。
コンクリートは練り混ぜた後から少しずつ固まり始めます。気温が高いと、この変化が速く進みます。
そのため、練混ぜから打込み終了までの時間は、
外気温が25℃以下の場合は120分以内
外気温が25℃を超える場合は90分以内
とされています。
問題では、25℃を超えることが予想されているので、限度は120分ではなく90分です。
なお、コンクリートの温度を下げたり、凝結を遅らせたりする措置を行った場合は、承諾を受けてこの時間を変更できる場合があります。
この記述は適当です。
棒形振動機は、打ち込んだコンクリートの中に残っている空気を抜き、鉄筋や型枠の周囲までコンクリートを密実に行き渡らせるために使います。
国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」では、棒形振動機は打込み各層ごとに使用し、下の層に先端が入るようにほぼ垂直に挿入するとされています。
また、挿入間隔は60cm以下とし、コンクリートの上面にペーストが浮くまで加振します。
したがって、問題文の締固め方法は適切です。
この記述は適当です。
コンクリートは、打込み後すぐに乾燥すると、セメントと水の反応が十分に進まず、必要な強度や耐久性を得にくくなります。そのため、一定期間はコンクリートを湿った状態に保つ湿潤養生を行います。
普通ポルトランドセメントを使用し、計画供用期間の級が「標準」の場合、湿潤養生期間は5日以上とします。国土交通省の技術資料でも、計画供用期間の級が「短期および標準」で、普通ポルトランドセメントを使用する場合は5日以上と示されています。
また、現在の「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版」でも、普通ポルトランドセメントの湿潤養生期間は5日以上とされています。
したがって、5日以上としたことは適切です。
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