一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問38 (学科2(環境・設備) 問18)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問38(学科2(環境・設備) 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

防災設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 複数の防煙区画を対象とする排煙ファンの容量を、最大防煙区画の必要排煙量の2倍以上、かつ、120m3/min以上とした。
  • 厚さ1.6mmの鉄板ダクトに厚さ25mmのロックウール(密度120kg/m3)を被覆した耐火仕様ダクトを、排煙ダクトに使用した。
  • 屋外消火栓を、建築物の各部分が屋外消火栓を中心とした半径50mの円で包含できるように配置した。
  • 補助散水栓を、スプリンクラー設備で警戒しない部分が補助散水栓を中心とした半径15mの円で包含できるように配置した。

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この過去問の解説 (1件)

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最も不適当なのは、「屋外消火栓を、建築物の各部分が屋外消火栓を中心とした半径50mの円で包含できるように配置した。」です。

屋外消火栓は、建築物の各部分から一つのホース接続口までの水平距離が40m以下となるように設ける必要があります。

したがって、50mでは範囲が広すぎます。正しくは40m以下です。消防法施行令第19条でも、この基準が定められています。

選択肢1. 複数の防煙区画を対象とする排煙ファンの容量を、最大防煙区画の必要排煙量の2倍以上、かつ、120m3/min以上とした。

この記述は適当です。

機械排煙設備では、排煙ファンが一つの防煙区画だけを受け持つ場合と、複数の防煙区画を受け持つ場合とで、必要な排煙能力の考え方が異なります。

複数の防煙区画を一つの排煙ファンで受け持つ場合は、最大の防煙区画を基準として、その床面積1m2当たり2m3/min以上の排煙能力が必要です。

これは、最大防煙区画について必要となる排煙量の2倍に相当します。

さらに、排煙ファンには120m3/min以上の能力も必要です。

建築基準法施行令第126条の3では、二つ以上の防煙区画を対象とする排煙機について、最大防煙区画の床面積1m2につき2m3/min以上、かつ120m3/min以上の能力を求めています。

選択肢2. 厚さ1.6mmの鉄板ダクトに厚さ25mmのロックウール(密度120kg/m3)を被覆した耐火仕様ダクトを、排煙ダクトに使用した。

この記述は適当です。

排煙ダクトは、火災時に高温の煙を建物の外へ排出するための設備です。

そのため、火災の熱によってすぐに変形したり、周囲へ熱を伝えたりしないよう、必要に応じて耐火性能をもたせます。

耐火仕様の排煙ダクトには、厚さ1.5mm以上の鉄板ダクトに、厚さ25mm以上のロックウールを被覆する方法があります。

この選択肢では鉄板が1.6mmなので、1.5mm以上という条件を満たしています。また、ロックウールも25mmの厚さが確保されています。ロックウール工業会の2026年の資料でも、この耐火仕様が示されています。

選択肢3. 屋外消火栓を、建築物の各部分が屋外消火栓を中心とした半径50mの円で包含できるように配置した。

この記述は不適当です。

屋外消火栓は、建築物の外からホースを延ばして消火活動を行うための設備です。

屋外消火栓を配置するときは、建築物の各部分から一つのホース接続口までの水平距離が40m以下になるようにする必要があります。

したがって、50mを基準として配置すると、屋外消火栓から離れすぎる部分ができ、基準を満たさないおそれがあります。

消防法施行令第19条では、屋外消火栓について、建築物の各部分からホース接続口までの水平距離を40m以下とすることが定められています。

選択肢4. 補助散水栓を、スプリンクラー設備で警戒しない部分が補助散水栓を中心とした半径15mの円で包含できるように配置した。

この記述は適当です。

補助散水栓は、スプリンクラーヘッドが設けられていない部分などで、人がホースを使って初期消火を行うための設備です。

補助散水栓は、その階の対象となる各部分から一つのホース接続口までの水平距離が15m以下となるように配置します。

消防庁の資料でも、補助散水栓の設置間隔について15m以下とされています。

消防法施行規則第13条の6でも、補助散水栓について水平距離15m以下という基準が定められています。

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