一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問36 (学科2(環境・設備) 問16)
問題文
照明計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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一級建築士試験 令和8年(2026年) 問36(学科2(環境・設備) 問16) (訂正依頼・報告はこちら)
照明計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 器具効率が同じ直接照明型の照明器具において、配光の広がりが大きいほど照明率は高くなる。
- 室の形状を示す室指数と照明器具が同じであれば、室内反射率が高いほど照明率は高くなる。
- 明るさ検知制御は、昼光による室内照度確保を活用した照明制御手法であり、開口率(床面積に対する窓面積)が大きいほど、人工照明の調光率(出力)を下げることができる。
- 光束維持率が同じ照明器具において、照明器具が汚れにくいほど保守率は高くなる。
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この過去問の解説 (1件)
01
最も不適当なのは、「器具効率が同じ直接照明型の照明器具において、配光の広がりが大きいほど照明率は高くなる。」です。
照明率は、光源から出た光のうち、実際に作業面へ届く光の割合を表します。
直接照明では、配光が広がりすぎると、光の一部が作業面ではなく壁などへ向かいます。そのため、器具効率が同じであれば、一般に、配光の広がりが大きいほど作業面へ直接届く光の割合は小さくなり、照明率は低くなります。照明率は、照明器具の配光、室指数、室内反射率などによって変化します。
この記述は不適当です。
器具効率は、光源から出た光のうち、どの程度の光が照明器具の外へ出るかを表す割合です。
一方、照明率は、光源から出た光のうち、最終的に作業面へ届く光の割合を表します。
器具効率が同じでも、配光が大きく広がると、横方向へ向かう光が増えます。その結果、光の一部は壁などへ当たり、作業面へ直接届く割合が小さくなります。
そのため、直接照明では一般に、
配光が狭い
→下方向へ光が集中しやすい
→作業面へ届く割合が大きい
配光が広い
→壁などへ向かう光が増える
→作業面へ届く割合が小さい
という関係になります。
したがって、器具効率が同じ場合、一般に【配光の広がりが大きいほど照明率は低くなります】。
この記述は適当です。
室内反射率は、天井、壁、床などが光をどの程度反射するかを表します。
反射率が高い明るい仕上げでは、照明器具から壁や天井へ向かった光も多く反射され、その一部が作業面へ届きます。
反対に、暗い色の壁などで反射率が低い場合は、光が吸収されやすく、作業面へ戻ってくる光が少なくなります。
そのため、室指数や照明器具が同じ条件であれば、【室内反射率が高いほど照明率も高くなります】。
建築研究所が示す照明率の資料でも、同じ室指数で比較すると、天井や壁の反射率が高い条件ほど照明率が高くなることが確認できます。
この記述は適当です。
明るさ検知制御は、窓から入る昼光などによって室内が十分に明るいときに、人工照明の出力を自動的に下げる制御です。
たとえば、必要な照度が750lxで、昼光だけで500lx確保できている場合には、人工照明ですべての750lxをまかなう必要はありません。
不足する分だけ人工照明で補えばよいため、照明の出力を下げて消費電力を減らせます。
一般に、窓が大きくなり開口率が大きくなると、ほかの条件が同じであれば室内へ取り入れられる昼光も多くなります。そのため、人工照明の調光率をより低くできる可能性があります。
国土交通省も、明るさ検知制御を、自然光と人工照明を組み合わせて必要な照度を確保する制御としており、自然光の多い室ほど効果が高いとしています。
この記述は適当です。
照明器具は、長く使用していると少しずつ暗くなります。
主な原因には、
光源自体の光束が時間とともに低下すること
照明器具にほこりや汚れが付着して光が出にくくなること
などがあります。
保守率は、このような時間の経過による照度の低下をあらかじめ考えておくための係数です。照明器具の汚れや光源の光束低下などが少ないほど、保守率は高くなります。
光束維持率が同じであれば、光源そのものの明るさの低下条件は同じです。
そこで、照明器具が汚れにくければ、汚れによる光の減少が小さくなるため、【全体としての保守率は高くなります】。
保守率は、光源の光束維持率と、器具の汚れなどによる光束維持率を組み合わせて考えます。
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