一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問28 (学科2(環境・設備) 問8)
問題文
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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一級建築士試験 令和8年(2026年) 問28(学科2(環境・設備) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
色彩に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- XYZ表色系は、加法混色の原理に基づいて色を体系化している混色系に分類される。
- 減法混色は、特定の波長の光を吸収する媒質を混ぜ合わせて別の色をつくることをいい、混ぜ合わせを増やすごとに黒に近づく。
- マンセル表色系において、「5B4/6」よりも「5B6/4」と表される色のほうが明度は高い。
- 波長が短く赤みがかった色を暖色、波長が長く青みがかった色を寒色という。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当なのは、「波長が短く赤みがかった色を暖色、波長が長く青みがかった色を寒色という。」です。
この記述では、赤と青の波長の関係が反対になっています。
可視光では、赤色の光は比較的波長が長く、青色や紫色の光は比較的波長が短くなります。
また、赤、橙、黄などは暖かい印象を与えるため暖色、青や青紫などは冷たい印象を与えるため寒色と呼ばれます。
したがって、正しくは、波長が長い側に赤色、波長が短い側に青色や紫色があります。
この記述は適当です。
XYZ表色系は、国際照明委員会で定められた色の表し方です。
色をX、Y、Zという3つの値で数値として表します。この表色系は、光を混ぜ合わせて色をつくる加法混色の考え方をもとにした混色系に分類されます。
加法混色では、光を加えていくほど明るくなります。代表的なものは、赤、緑、青の光を組み合わせる方法です。
赤、緑、青の光を適切な割合で重ねると、さまざまな色を表すことができます。
この記述は適当です。
減法混色は、絵の具や印刷インクなどのように、光の一部を吸収するものを混ぜて色をつくる方法です。
たとえば、ある色のインクは、光の中から特定の波長を吸収し、残った光を反射します。その反射した光が目に入り、色として感じられます。
複数の色材を混ぜると、吸収される光の範囲が増えていきます。
そのため、色材を混ぜるほど反射する光が少なくなり、理想的には黒に近づきます。
これは、光を加えるほど明るくなる加法混色とは反対の性質です。
この記述は適当です。
マンセル表色系では、色を次の3つの要素で表します。
色相:色の種類
明度:色の明るさ
彩度:色の鮮やかさ
「5B4/6」を見ると、
5B:色相
4:明度
6:彩度
を表します。
一方、「5B6/4」は、
5B:色相
6:明度
4:彩度
です。
明度は数字が大きいほど明るくなります。
したがって、明度4の「5B4/6」より、明度6の「5B6/4」のほうが明るい色になります。
ただし、彩度については「5B4/6」のほうが6、「5B6/4」のほうが4なので、「5B4/6」のほうが鮮やかです。
この記述は不適当です。
赤や橙などは暖かさを感じさせるため「暖色」、青や青紫などは冷たさを感じさせるため「寒色」と呼ばれます。
しかし、波長については記述が反対です。
可視光の中では、赤色は波長が長く、青色や紫色は波長が短いという関係があります。
おおまかには、
紫・青
→波長が短い
緑・黄
橙・赤
→波長が長い
という順になります。
したがって、「波長が短く赤みがかった色」「波長が長く青みがかった色」という説明は逆です。
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02
この問題は、色彩の基礎知識に関する正確な知識が問われています。
〇
XYZ表色系とは、国際照明委員会(CIE)が1931年に制定した、人間の色覚をもとにすべての可視光の色を数値で表すための国際標準の表色系です。人間の目は「赤・緑・青」の光を感じるセンサーを持っていますが、色の感じ方は人によって少し違います。そこで、人間が感じる色を誰が測っても同じ数値(客観的なデータ)として正確に表せるようにしたのがXYZ表色系であり、加法混色の原理をベースにした混色系に分類されます。Yが明るさ(輝度)を表し、すべての色を計算しやすくプラスの数値だけで表現できるのが大きな特徴です。
〇
減法混色とは、シアン・マゼンタ・イエローの3色を混ぜ合わせる(または重ねる)ことでさまざまな色を表現する方式です。絵の具を混ぜるイメージで、混ぜ合わせるごとに光が吸収されて反射が減り、最終的に黒色に近づきます。
〇
マンセル表色系とは、色を客観的かつ正確に伝えるために体系化された表色系です。すべてのおしゃれな色や基準の色を「色相(H)」「明度(V)」「彩度(C)」の3つの性質で表します。問題文の「5B4/6」とは、左から順に色相が「5B」、明度が「4」、彩度が「6」であることを示しています。数値が大きくなると明度や彩度が高くなります。ゆえに、「5B4/6」よりも「5B6/4」のほうが明度が高く、彩度は低くなります。
×
波長において長さとは「周期の長さ」であり、可視光線の中で、短いものは青みがかった色で「寒色」、長いものは赤みがかった色で「暖色」となります。「寒色」「暖色」はあくまで心理的な感覚の話であり、実際の温度とは別物であると覚えておきましょう。
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