一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問8 (学科1(計画) 問8)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問8(学科1(計画) 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の各部の寸法等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 百貨店において、階高5mの売場に設置するエスカレーターの最大勾配を、30度とした。
  • 図書館において、車椅子使用者用トイレのドアを開閉するための押しボタンスイッチの高さを、1.4mとした。
  • 公共体育館において、成人用バスケットボールコートを2面配置するために、床面の内法寸法を、40m✕50mとした。
  • 公立小学校において、両側に教室がある廊下の幅を、2.3mとした。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なものは、図書館において、車椅子使用者用トイレのドアを開閉するための押しボタンスイッチの高さを、1.4mとしたです。

車椅子使用者が使う設備では、座った姿勢でも無理なく手が届く高さに操作部分を設けることが大切です。ドアの開閉スイッチは、設置高さを100cm程度とすることが望ましいとされています。そのため、1.4mは高すぎると考えられます。

選択肢1. 百貨店において、階高5mの売場に設置するエスカレーターの最大勾配を、30度とした。

これは適当です。

エスカレーターの勾配は、利用者が安全に乗り降りできるように制限されています。建築基準法施行令では、エスカレーターの勾配は30度以下とされています。

したがって、百貨店の売場に設置するエスカレーターの最大勾配を30度とすることは適切です。

選択肢2. 図書館において、車椅子使用者用トイレのドアを開閉するための押しボタンスイッチの高さを、1.4mとした。

これは不適当です。

車椅子使用者用トイレでは、車椅子に座ったままでも操作しやすい高さにスイッチを設ける必要があります。

ドアの開閉スイッチは、100cm程度の高さが望ましいとされています。1.4mでは高く、車椅子使用者が無理に手を伸ばさなければならない場合があります。

そのため、この記述が最も不適当です。

選択肢3. 公共体育館において、成人用バスケットボールコートを2面配置するために、床面の内法寸法を、40m✕50mとした。

これは適当です。

成人用バスケットボールコートは、基本的に長さ28m、幅15mの大きさです。

2面を配置する場合は、コートそのものの大きさに加えて、周囲の余裕も必要です。40m✕50mの床面の内法寸法であれば、2面を配置する計画として適切と考えられます。

選択肢4. 公立小学校において、両側に教室がある廊下の幅を、2.3mとした。

これは適当です。

小学校などで、両側に教室がある廊下は、多くの児童が通るため、十分な幅が必要です。

建築基準法施行令では、小学校などの児童用・生徒用の廊下で、両側に居室がある場合の幅は2.3m以上とされています。したがって、2.3mとしたことは適切です。

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02

この問題は、建築物の各部や設備における寸法、高さ、幅、勾配などの基本的な設計基準値を正確に把握しているかを問われています。
 

選択肢1. 百貨店において、階高5mの売場に設置するエスカレーターの最大勾配を、30度とした。

〇

建築基準法施行令第129条の12により、エスカレーターの勾配は原則として30度以下と定められています(例外として、踏段の定格速度が30m/分以下かつ揚程が6m以下の場合は35度まで緩和されます)。基本原則である30度以下に収めているため、この計画は適切です。
 

選択肢2. 図書館において、車椅子使用者用トイレのドアを開閉するための押しボタンスイッチの高さを、1.4mとした。

×

車椅子使用者が利用する操作スイッチや押しボタンなどの高さは、座った状態でも無理なく手が届く床面から0.8m〜1.2m程度とするのがバリアフリー計画の標準です。「1.4m」という高さは車椅子使用者にとっては高すぎて手が届きにくく不適切です(※なお、1.4m前後の高さは、一般の成人が立った状態で視認・操作しやすい屋外インターホン等の標準的な高さに該当します)。
 

選択肢3. 公共体育館において、成人用バスケットボールコートを2面配置するために、床面の内法寸法を、40m✕50mとした。

〇

成人用バスケットコートの1面の大きさは28m×15mです。これが2面でコートの外側の余白をそれぞれ3m程度とすれば、(3m+28m+3m)×(3m+15m+3m+3m+15m+3m)=34m×42mとなり、問題文の40m×50mだとかなり余裕のある広さとなります。

選択肢4. 公立小学校において、両側に教室がある廊下の幅を、2.3mとした。

〇

建築基準法施行令第119条の表により、小学校などの児童・生徒用廊下は、両側に居室(教室)がある場合は2.3m以上、片側のみの場合は1.8m以上と定められています。両側に教室があることで児童・生徒の往来や人数が増えることを考慮した規定であり、幅2.3mとする計画は適切です。

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