一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問7 (学科1(計画) 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問7(学科1(計画) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

建築計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 大学図書館において、対話型学習やグループ学習等によるアクティブラーニングに対応するため、動線上に設けられた吹抜けに面してラーニングコモンズを設置した。
  • 認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)において、食堂とリハビリテーションのための機能訓練室は同一の場所とし、設置基準に応じた面積を確保した。
  • 劇場において、もぎり(チケットチェック)の後に配置されるホワイエは、観客の開演待ちや幕間の休憩時における集中的利用に対応できるよう、十分な広さを確保した。
  • 幼保連携型認定こども園において、遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境は幼稚園と保育所の共用の空間として設けた。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なのは、「認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)において、食堂とリハビリテーションのための機能訓練室は同一の場所とし、設置基準に応じた面積を確保した。」です。

認知症高齢者グループホームは、認知症のある高齢者が少人数で共同生活を送る住まいです。家庭に近い環境で、食事や入浴、排せつなどの日常生活の支援を受けながら暮らします。食堂や居間などは必要ですが、リハビリテーションを行うための機能訓練室を設ける施設ではありません。そのため、この記述は不適当です。

選択肢1. 大学図書館において、対話型学習やグループ学習等によるアクティブラーニングに対応するため、動線上に設けられた吹抜けに面してラーニングコモンズを設置した。

これは適当です。

ラーニングコモンズは、学生が話し合いをしたり、グループで学習したりするための空間です。静かに本を読むだけでなく、意見を出し合いながら学ぶ場として使われます。

動線上や吹抜けに面した場所に設けると、人が集まりやすく、図書館内の活動が見えやすくなります。アクティブラーニングに対応する計画として適切です。

選択肢2. 認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)において、食堂とリハビリテーションのための機能訓練室は同一の場所とし、設置基準に応じた面積を確保した。

これは不適当です。

認知症高齢者グループホームは、認知症のある高齢者が少人数で共同生活を行うための施設です。家庭的な雰囲気の中で、日常生活の支援を受けながら暮らすことを目的としています。

そのため、食堂や居間、台所、浴室など、生活に必要な空間が重要です。一方で、リハビリテーションを行うための機能訓練室を設けることを前提とした施設ではありません。

機能訓練室は、通所介護施設などでよく見られる空間です。グループホームにおいて、食堂と機能訓練室を同一の場所とするという説明は、施設の性格に合わないため不適当です。

選択肢3. 劇場において、もぎり(チケットチェック)の後に配置されるホワイエは、観客の開演待ちや幕間の休憩時における集中的利用に対応できるよう、十分な広さを確保した。

これは適当です。

ホワイエは、劇場などで観客が開演前や休憩時間に過ごす場所です。チケットチェックの後にあることが多く、客席に入る前の待合や、幕間の休憩に使われます。

開演前や休憩時間には多くの人が一度に集まるため、混雑しすぎないように十分な広さを確保することが大切です。

選択肢4. 幼保連携型認定こども園において、遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境は幼稚園と保育所の共用の空間として設けた。

これは適当です。

幼保連携型認定こども園は、幼稚園の教育と保育所の保育の両方の役割をあわせもつ施設です。

そのため、遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境などを別々に重複して設けるのではなく、共用できる空間として計画することがあります。教育と保育を一体的に行う施設として、適切な考え方です。

参考になった数7

02

この問題は、各種建築物においての利用者の行動パターンや機能の集約に対応した適切か空間計画を理解しているかを問われています。

 

選択肢1. 大学図書館において、対話型学習やグループ学習等によるアクティブラーニングに対応するため、動線上に設けられた吹抜けに面してラーニングコモンズを設置した。

〇

大学図書館におけるラーニングコモンズ(Learning Commons 知識を共有する場所)とは、学生が主体的にグループ学習やディスカッション、プレゼンテーションの準備を行うためのアクティブラーニング拠点です。人の目につきやすいメイン動線上や吹き抜けに面した開放的な場所に設置することで、活気や交流を演出することができます。
 

選択肢2. 認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)において、食堂とリハビリテーションのための機能訓練室は同一の場所とし、設置基準に応じた面積を確保した。

×

認知症高齢者グループホーム(認知症対応型共同生活介護)の設備基準において、デイサービスなどのように「機能訓練室」という専用の室を設置する規定はありません。 グループホームは家庭的な環境の下で少人数が共同生活を送る施設であり、日常生活を送る「居間」や「食堂」などが中心となる施設です。
 

選択肢3. 劇場において、もぎり(チケットチェック)の後に配置されるホワイエは、観客の開演待ちや幕間の休憩時における集中的利用に対応できるよう、十分な広さを確保した。

〇

ホワイエとは、広いロビーや談話・休憩スペースのことです。劇場において、もぎり(チケットチェック)の後にホワイエを設置するのは適切であり、多くの人が利用できるように十分な広さが必要となります。

選択肢4. 幼保連携型認定こども園において、遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境は幼稚園と保育所の共用の空間として設けた。

〇

幼保連携型認定こども園とは、幼稚園と保育所の両方の機能を合わせた施設です。いわゆる「教育」と「保育」の性質があります。そのため遊戯室、調理室、管理諸室、屋外環境を一つの共通の空間として設けることは適切と言えます。

参考になった数1