一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問4 (学科1(計画) 問4)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問4(学科1(計画) 問4) (訂正依頼・報告はこちら)

建築物の各部に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 外壁の開口部において、室内の大壁枠回りに設ける木製の額縁を四隅で45度に切り落とし、留め加工で接合した。
  • 外壁のカーテンウォールにおいて、下部を固定し、上部のファスナーをスライドさせて層間変位に追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールを採用した。
  • 住宅の和室において、柱心の間隔を一定寸法の整数倍とする江戸間(シングルグリッド)で平面を計画した。
  • 屋根の鋼板折板葺きにおいて、雨仕舞いの面から折板の谷の部分で下地(タイトフレーム)と接合した。

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この過去問の解説 (2件)

01

最も不適当なものは、屋根の鋼板折板葺きにおいて、雨仕舞いの面から折板の谷の部分で下地に接合したです。

鋼板折板葺きでは、折板の山の部分でタイトフレームに固定するのが基本です。谷の部分は雨水が流れる場所なので、そこに接合部を設けると雨漏りの原因になりやすくなります。標準的な仕様でも、重ね形の折板は各山ごとにタイトフレームに固定するとされています。

選択肢1. 外壁の開口部において、室内の大壁枠回りに設ける木製の額縁を四隅で45度に切り落とし、留め加工で接合した。

これは適当です。

木製の額縁を四隅で45度に切り落として接合する方法を、留め加工といいます。

留め加工は、窓枠や額縁などの角をきれいに納めるために使われる方法です。45度に切った部材同士を合わせることで、角がすっきり見えます。建築用語としても、留めは窓枠や額縁などの端を45度に切って組み合わせる方法と説明されています。

選択肢2. 外壁のカーテンウォールにおいて、下部を固定し、上部のファスナーをスライドさせて層間変位に追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールを採用した。

これは適当です。

カーテンウォールは、建物の骨組みに取り付ける外壁です。地震などで建物が少し変形したとき、外壁がその動きについていけないと、破損するおそれがあります。

パネル方式のメタルカーテンウォールでは、上部または下部のファスナーをスライドさせて、建物の動きに追従させる方法があります。したがって、下部を固定し、上部をスライドさせる考え方は適切です。

選択肢3. 住宅の和室において、柱心の間隔を一定寸法の整数倍とする江戸間(シングルグリッド)で平面を計画した。

これは適当です。

江戸間は、柱の中心から中心までの寸法を基準にして考える方法です。柱の位置を一定の間隔でそろえるため、平面計画をしやすくなります。

このように、柱心の間隔を一定寸法の整数倍として計画する考え方は、シングルグリッドの考え方に合っています。江戸間は、柱の心々間の長さを基準にするものと説明されています。

選択肢4. 屋根の鋼板折板葺きにおいて、雨仕舞いの面から折板の谷の部分で下地(タイトフレーム)と接合した。

これは不適当です。

鋼板折板葺きでは、折板の山の部分でタイトフレームに固定します。

谷の部分は雨水が集まって流れる場所です。そのため、谷の部分に接合部を設けると、そこから雨水が入り、雨漏りにつながるおそれがあります。

雨仕舞いを考えると、折板は谷ではなく、山の部分で固定する必要があります。したがって、「谷の部分で下地に接合した」という部分が誤りです。

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02

この問題は、建築物の各部構法や施工に関する知識を問われています。

選択肢1. 外壁の開口部において、室内の大壁枠回りに設ける木製の額縁を四隅で45度に切り落とし、留め加工で接合した。

〇

窓は一般に、室外から室内に渡って取り付ける必要があります。室内側では内壁を切り欠いて窓を取り付けることになりますが、その切り欠いたところを隠すために「窓枠」を使用します。
その窓枠の取り付け方のひとつに、額縁の四隅を45度に切り欠いて留め加工をする方法があります。この方法は、四隅が同じ収まり方で縦と横の額縁が同じ出幅になり、きれいな見た目となります。

選択肢2. 外壁のカーテンウォールにおいて、下部を固定し、上部のファスナーをスライドさせて層間変位に追従させるパネル方式のメタルカーテンウォールを採用した。

〇

これはカーテンウォールの「揺れに対応する」方式についての問題です。問題文に出てくるパネル方式とは「パネルタイプのメタルカーテンウォール」という説明です。そこで、パネルタイプのメタルカーテンウォールに適した揺れに対する方式はスライド(スウェイ)方式です。これは上部または下部のファスナーをスライドさせて追従させる方式です。

 

選択肢3. 住宅の和室において、柱心の間隔を一定寸法の整数倍とする江戸間(シングルグリッド)で平面を計画した。

〇

これは和室のモジュール(基準寸法)に関する問題です。江戸間(シングルグリッド)とは柱心と柱心を6尺(1820mm)の整数倍で設定します。それに対し京間(ダブルグリッド)とは畳を基準にして柱の間隔を決めます。江戸間と京間を比較すると、仮に同じ6畳だった場合江戸間のほうが若干狭くなります。

選択肢4. 屋根の鋼板折板葺きにおいて、雨仕舞いの面から折板の谷の部分で下地(タイトフレーム)と接合した。

×

折板とは薄い鉄板ギザギザに折り曲げた長尺の屋根の材料で、その形状によって垂直荷重の強度が上がり水が流れやすくなっています。取り付け方は母屋や梁にタイトフレームを取り付け、その上に折板を載せるようにします。そしてタイトフレームと折板の固定ですが、問題文にある谷の部分だとそこはちょうど水が流れるところになるので、接合部の隙間から雨漏りの原因となるのでやってはいけません。固定は山の部分で行います。

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