一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問79 (学科4(構造) 問9)
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問題
一級建築士試験 令和7年(2025年) 問79(学科4(構造) 問9) (訂正依頼・報告はこちら)
- 圧縮力を負担する構造耐力上主要な部分である柱の有効細長比を150以下とした。
- 9cm角の木材の筋かいを入れた軸組の倍率(壁倍率)を3とし、9cm角の木材の筋かいをたすき掛けに入れた軸組の倍率(壁倍率)を5とした。
- 布基礎の底盤の厚さを、所定の構造計算を行わず、12cmとした。
- 建築物の高さが7m、延べ面積が300m2であったので、壁量の検討及び耐力壁の釣合いのよい配置の検討を行い、許容応力度計算は行わなかった。
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この過去問の解説 (2件)
01
木造軸組工法による地上2階建ての建築物に関する問題です。
正しいです。
柱の有効細長比は150以下とします。
正しいです。
筋交いをたすき掛けする場合、壁倍率を2倍とすることができますが、壁倍率の上限は5のため3×2=6ではなく5となります。
誤りです。
布基礎の底盤の厚さは15cm以上としなければなりません。
また、べた基礎は12cm以上としなければなりません。
正しいです。
木造建築物で延べ面積が300㎡を超える場合、許容応力計算が必要になります。
延べ面積300㎡は300㎡を超えていないため許容応力度計算は行わなくても良いです。
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02
この問題で覚えておくポイントは、木造軸組工法における柱・筋かい・基礎・構造計算の規定です。
木造建築では、建築物の規模や構造部材ごとに「どの程度の安全性を確保する必要があるか」が定められています。特に、基礎の寸法や壁倍率、柱の細長比などは、建築基準法施行令で具体的な基準が示されています。
では問題をみてみましょう。
木造の柱は、上からの荷重による圧縮力を負担します。
柱が細長すぎると、荷重を受けた際に途中で曲がる「座屈」が発生しやすくなります。
そのため、圧縮材として使用する柱については、有効細長比に制限があります。
木造の柱の有効細長比は、150以下とする必要があります。
したがって、この選択肢は適当です。
筋かいとは、柱と柱の間に斜めに取り付ける部材で、地震や風による横方向の力に抵抗する役割があります。
木造軸組工法では、筋かいの種類によって壁倍率が定められています。
一般的な基準では、
・9cm角以上の木材を使用した筋かい → 壁倍率3
・9cm角以上の木材をたすき掛け(交差配置) → 壁倍率5
となります。
たすき掛けは、筋かいが2本交差することで耐力が高くなるため、倍率も大きくなります。
したがって、この選択肢は適当です。
布基礎とは、建物の壁や柱の下に連続して設ける基礎です。
木造住宅で多く採用されますが、地盤から受ける力を安全に建物へ伝える役割があります。
布基礎の底盤については、構造計算を行わない場合、基準となる寸法を満たす必要があります。
底盤の厚さは、構造計算を行わない場合には15cm以上とする必要があります。
したがって、この選択肢が最も不適当です。
木造建築物では、規模によって必要となる構造計算の種類が変わります。
延べ面積が300㎡以下の木造建築物では、
・必要壁量の確認
・耐力壁の配置バランスの確認
などを行うことで、許容応力度計算を省略できます。
したがって、この選択肢は適当です。
木造軸組工法の問題では、柱・筋かい・基礎・構造計算の基準値を正確に覚えているかがポイントになります。
特に覚えておきたい数値は以下です。
・柱の有効細長比:150以下
・9cm角以上の筋かい:壁倍率3
・9cm角以上の筋かいのたすき掛け:壁倍率5
・布基礎の底盤厚さ(構造計算なし):15cm以上
このような数値問題は一級建築士試験で頻出なので、単に暗記するだけではなく「なぜその数値が必要なのか(安全性確保のため)」も理解しておくと判断しやすくなります
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