一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問73 (学科4(構造) 問3)

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問題

一級建築士試験 令和7年(2025年) 問73(学科4(構造) 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

図のようなラーメンに作用する水平荷重Pを増大させたとき、ラーメンの崩壊荷重の値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、柱、梁の全塑性モーメントの値は図中に示す値とする。
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  • 100kN
  • 200kN
  • 300kN
  • 450kN

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この過去問の解説 (1件)

01

正しいのは、200kNです。
この問題は、ラーメンが崩壊するときにできる塑性ヒンジを考えて、外力のする仕事部材が負担する仕事を比べて求めます。図では、上梁が200kN・m、右柱が100kN・m、下梁が400kN・m、高さが4mです。これらを使うと、崩壊荷重は200kNになります。

選択肢1. 100kN

この選択肢は誤りです。
100kNのときは、右側の柱の上下で先に塑性ヒンジができても、まだラーメン全体は崩壊しません。実際には、そのあとさらに荷重が増えて、左上や左下にも塑性ヒンジができてはじめて崩壊機構になります。したがって、100kNではまだ崩壊荷重に達していません。

選択肢2. 200kN

この選択肢は正しいです。
崩壊時には、右柱の上下で100kN・mずつ、左上で200kN・m、左下で400kN・mの塑性ヒンジができる形を考えます。すると、内力の仕事は

100θ+100θ+200θ+400θ=800θ

になります。
一方、水平荷重Pによる外力の仕事は、上部の水平変位をδとすると

です。高さが4mなので、微小変形では

δ=4θ

とおけます。
したがって、

P×4θ=800θ

となり、

P=200kN

です。これが崩壊荷重です。

 

選択肢3. 300kN

この選択肢は誤りです。
300kNだと、外力の仕事は

300×4θ=1200θ

になります。
しかし、崩壊機構で部材が負担できる内力の仕事は800θです。つまり、300kNは大きすぎます。 実際の崩壊は、そこまで荷重が増える前の200kNで起こります。

選択肢4. 450kN

この選択肢も誤りです。
450kNだと、外力の仕事は

450×4θ=1800θ

となります。
これは、崩壊時に部材が出せる800θを大きく上回っています。したがって、450kNまで耐えることはできません。

まとめ

覚えておくポイントは、崩壊荷重は「どこに塑性ヒンジができるか」を先に考えることです。
この問題では、右柱の上下、左上、左下の4か所に塑性ヒンジができるとラーメンが機構になり、そこで崩壊します。
そのときの内力の仕事は

100+100+200+400=800kN・m

で、変位はなので、

P=800÷4=200kN

です。
このタイプの問題では、全塑性モーメントの合計変位の関係を落ち着いて整理すると解きやすくなります。

 

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