一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問71 (学科4(構造) 問1)
問題文
ただし、BやDに対してhは十分に大きく、矩形断面材は等質等断面とし、自重は無視する。
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問題
一級建築士試験 令和7年(2025年) 問71(学科4(構造) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
ただし、BやDに対してhは十分に大きく、矩形断面材は等質等断面とし、自重は無視する。
- D/12
- D2/12B
- D/6
- D2/6B
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この過去問の解説 (1件)
01
正しいのは、D/12です。
この問題は、底部の断面に生じる軸方向の圧縮応力度と、荷重が図心からずれて作用することで生じる曲げ応力度を合わせて考える問題です。図では、底部の応力度が一方でσ、反対側で3σになっているので、まず平均の応力度を出し、そこから偏心距離eを求めます。図では、断面の横幅がD、縦幅がBで、荷重Pは図心Gから水平方向にeだけずれて作用しています。
この選択肢が適切です。
図の応力度分布は、左端がσ、右端が3σの圧縮になっています。したがって、断面全体の平均応力度は、
(σ+3σ)÷2=2σ
です。
この平均応力度は、荷重Pによる軸力だけの応力度にあたるので、
P/A=P/(BD)=2σ
となります。
次に、曲げによって増減する応力度を考えます。
平均が2σで、端の応力度がσと3σですから、平均からの増減はどちらもσです。
つまり、曲げによる端部応力度は
M/Z=σ
です。
ここで、
M=Pe
Z=BD²/6
です。したがって、
Pe/(BD²/6)=σ
となります。
一方で、さきほど求めた
P/(BD)=2σ
から、
σ=P/(2BD)
です。
これを代入すると、
Pe/(BD²/6)=P/(2BD)
これを整理すると、
e=D/12
になります。
したがって、この選択肢が正しいです。
この選択肢は誤りです。
この式は長さの形としては成り立っていますが、この問題の応力度分布から計算すると、eはDだけで決まり、Bは消えます。
なぜなら、断面積Aにも断面係数ZにもBが入っていますが、計算の途中で約分されるからです。
そのため、答えにBが残るこの式にはなりません。
この選択肢は誤りです。
D/6になるのは、今回求めたD/12の2倍です。
この問題では、断面の応力度がσから3σになっていて、平均は2σです。
そこから曲げによる増減分はσと分かるので、その条件に合うeはD/12です。
D/6では、曲げの影響を大きく見すぎています。
この選択肢は誤りです。
この式もBが残っていますが、正しい計算ではBは消えます。
また、数値の大きさもD/12とは一致しません。
この問題では、応力度分布の形から、偏心距離eは断面の横方向寸法Dに対して決まると考えるのがポイントです。
覚えておくポイントは、偏心荷重の問題では「軸力による平均応力度」と「曲げによる増減分」を分けて考えることです。
今回の図では、底部の応力度がσと3σなので、平均は2σ、曲げによる増減はσです。
そこから
・軸力による応力度 P/A=2σ
・曲げによる応力度 M/Z=σ
を使って整理すると、e=D/12になります。
このタイプの問題では、いきなり式を覚えて当てはめるより、まず応力度分布の平均と差を見るようにすると解きやすくなります。
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