一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問2 (学科1(計画) 問2)

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問題

一級建築士試験 令和7年(2025年) 問2(学科1(計画) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

日本の歴史的な建築物(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 日光東照宮社殿(栃木県)は、本殿と拝殿を石の間でつないだ、権現造の例である。
  • 慈照寺東求堂同仁斎(京都府)は、現存最古とされる違い棚と付書院をもつ、数寄屋造の例である。
  • 東大寺二月堂(奈良県)は、斜面の上に張り出した床を束柱で支えた、懸(かけ)造の例である。
  • 出雲大社本殿(島根県)は、切妻造・妻入で、正面の2つの柱間の片方を入口とした左右非対称の形式をもつ、大社造の例である。

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この過去問の解説 (2件)

01

日本の歴史的な建築物に関する問題です。

選択肢1. 日光東照宮社殿(栃木県)は、本殿と拝殿を石の間でつないだ、権現造の例である。

正しいです。

日光東照宮は権現造の建築です。

選択肢2. 慈照寺東求堂同仁斎(京都府)は、現存最古とされる違い棚と付書院をもつ、数寄屋造の例である。

誤りです。

慈照寺東求堂同仁斎は書院造の建築です。

選択肢3. 東大寺二月堂(奈良県)は、斜面の上に張り出した床を束柱で支えた、懸(かけ)造の例である。

正しいです。

東大寺二月堂は懸造の建築です。

懸造は他にも三仏寺投入堂などがあります。

選択肢4. 出雲大社本殿(島根県)は、切妻造・妻入で、正面の2つの柱間の片方を入口とした左右非対称の形式をもつ、大社造の例である。

正しいです。

出雲大社本殿は、妻入りで左右非対称の形式の大社造の建築です。

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02

最も不適当なものは、慈照寺東求堂同仁斎は、現存最古とされる違い棚と付書院をもつ、数寄屋造の例であるです。

慈照寺東求堂同仁斎には、古い時代の違い棚や付書院があります。しかし、建築様式としては書院造の源流とされるものであり、数寄屋造の例とするのは適切ではありません。京都市の説明でも、同仁斎は現存最古の付書院と違棚をもち、書院造の源流とされています。

選択肢1. 日光東照宮社殿(栃木県)は、本殿と拝殿を石の間でつないだ、権現造の例である。

これは適当です。

権現造は、本殿と拝殿を、その間にある建物でつなぐ形式です。日光東照宮では、本殿・石の間・拝殿が一体となった形になっています。

文化遺産オンラインでも、東照宮の本殿・石の間・拝殿は権現造形式とされています。

選択肢2. 慈照寺東求堂同仁斎(京都府)は、現存最古とされる違い棚と付書院をもつ、数寄屋造の例である。

これは不適当です。

慈照寺東求堂同仁斎には、違い棚と付書院があります。この部分だけを見ると正しい内容です。

しかし、同仁斎は数寄屋造ではなく、書院造の初期の代表例です。書院造は、武家の住宅などで発達した形式で、付書院や違い棚などを備えるのが特徴です。

数寄屋造は、茶室の考え方を取り入れた、より自由で軽やかな住宅風の建築です。そのため、同仁斎を数寄屋造の例とする点が誤りです。文化庁の国指定文化財等データベースでも、同仁斎の付書院と違棚は現存最古のもので、書院造の源流と位置づけられています。

選択肢3. 東大寺二月堂(奈良県)は、斜面の上に張り出した床を束柱で支えた、懸(かけ)造の例である。

これは適当です。

懸造は、崖や斜面などに建物を建てるとき、床を外へ張り出し、その下を多くの柱で支える形式です。

東大寺二月堂は、斜面に建つ建物で、張り出した部分を柱で支える懸造の例です。文化遺産オンラインでも、東大寺二月堂の構造形式は懸造とされています。

選択肢4. 出雲大社本殿(島根県)は、切妻造・妻入で、正面の2つの柱間の片方を入口とした左右非対称の形式をもつ、大社造の例である。

これは適当です。

大社造は、出雲大社に代表される古い神社建築の形式です。屋根は切妻造で、建物の妻側を正面とする妻入です。

出雲大社本殿は、正方形に近い平面をもち、入口の位置などにより左右非対称の形式になっています。文化遺産オンラインでも、出雲大社本殿は正方形平面・切妻造・妻入の大社造とされています。

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