一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問98 (学科4(構造) 問28)

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問題

一級建築士試験 令和8年(2026年) 問98(学科4(構造) 問28) (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートに関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートのせん断弾性係数は、一般に、ヤング係数の0.4倍程度である。
  • コンクリートの引張強度は、一般に、コンクリートの圧縮強度が大きいほど大きくなる。
  • コンクリートの圧縮強度は、一般に、コンクリート供試体の形状が相似の場合、供試体寸法が大きいほど大きくなる。
  • 軽量コンクリート1種のヤング係数は、一般に、同じ設計基準強度の普通コンクリートのヤング係数に比べて小さい。

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この過去問の解説 (1件)

01

最も不適当なのは、「コンクリートの圧縮強度は、一般に、コンクリート供試体の形状が相似の場合、供試体寸法が大きいほど大きくなる。」という記述です。

コンクリートの強度には、供試体の大きさによる影響があります。同じ形状の供試体を比べた場合、寸法が大きいほど内部に弱い部分や微細なひび割れを含む可能性が高くなるため、一般に圧縮強度は小さくなる傾向があります。

したがって、「供試体寸法が大きいほど圧縮強度が大きくなる」という部分が逆です。

選択肢1. コンクリートのせん断弾性係数は、一般に、ヤング係数の0.4倍程度である。

この記述は適当です。

せん断弾性係数Gは、材料がずれるような変形に対して、どの程度変形しにくいかを表す値です。

ヤング係数Eとの関係は、ポアソン比νを用いて、

G=E/{2(1+ν)}

と表されます。

コンクリートのポアソン比を一般的な0.2程度とすると、

G=E/2.4

となり、およそ0.42Eです。

そのため、せん断弾性係数はヤング係数の0.4倍程度と考えることができます。

選択肢2. コンクリートの引張強度は、一般に、コンクリートの圧縮強度が大きいほど大きくなる。

この記述は適当です。

コンクリートは圧縮には強い一方、引張には弱い材料です。ただし、圧縮強度の高いコンクリートほど、引張強度も一般に大きくなる傾向があります。

つまり、

圧縮強度が大きくなる
→引張強度も大きくなる

という関係があります。

ただし、引張強度が圧縮強度と同じ割合で増えるわけではありません。引張強度は圧縮強度よりかなり小さい値となります。

選択肢3. コンクリートの圧縮強度は、一般に、コンクリート供試体の形状が相似の場合、供試体寸法が大きいほど大きくなる。

この記述は不適当です。

同じ形状で大きさだけが異なるコンクリート供試体を比べると、一般に供試体寸法が大きいほど、測定される圧縮強度は小さくなる傾向があります。

大きな供試体ほど、内部に強度の低い部分や微細なひび割れなどを含む可能性が高くなるためです。このような現象を寸法効果といいます。

したがって、

供試体寸法が小さい
→圧縮強度は大きくなりやすい

供試体寸法が大きい
→圧縮強度は小さくなりやすい

という関係になります。

選択肢は、この関係を逆に述べています。

選択肢4. 軽量コンクリート1種のヤング係数は、一般に、同じ設計基準強度の普通コンクリートのヤング係数に比べて小さい。

この記述は適当です。

ヤング係数は、材料の変形しにくさを表す値です。値が大きいほど、同じ力を受けたときに変形しにくくなります。

コンクリートのヤング係数は、圧縮強度だけでなく、コンクリートの単位容積質量にも影響されます。

軽量コンクリート1種は、普通コンクリートより軽い骨材を使用するため、一般に単位容積質量が小さくなります。

そのため、設計基準強度が同じであっても、軽量コンクリート1種のヤング係数は普通コンクリートより小さくなるのが一般的です。

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