一級建築士 過去問
令和8年(2026年)
問1 (学科1(計画) 問1)
問題文
技術者の倫理、建築計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
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問題
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一級建築士試験 令和8年(2026年) 問1(学科1(計画) 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
技術者の倫理、建築計画等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンプライアンスは、法令等遵守とも訳され、遵守すべき対象は法令・条例に限定されず、社会規範・企業倫理も含まれる。
- モラルハザードは、保険の領域から派生した概念であり、企業等が倫理性の欠如のために不正な利益を追求する状態などをいう。
- サードプレイスは、自宅や職場、学校等のほかに、それとは異なる場所で、異なる人間関係が期待できる、心地の良い第3の居場所のことをいう。
- ABW(Activity Based Working)は、企業の活動拠点を都市部から地方に移転し、1か所に集中させる働き方のことで、企業のランニングコストを抑える効果が期待できる。
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この過去問の解説 (2件)
01
最も不適当なのは、「ABW(Activity Based Working)は、企業の活動拠点を都市部から地方に移転し、1か所に集中させる働き方のことで、企業のランニングコストを抑える効果が期待できる。」です。
ABWは、仕事内容に合わせて働く場所を選ぶ考え方です。たとえば、集中したいときは静かな席、話し合いをしたいときはミーティングスペース、気軽な相談をしたいときはオープンな場所を使う、というように働き方を変えます。企業の活動拠点を地方に移転して1か所に集中させる働き方ではありません。
これは適当です。
コンプライアンスは、法律や条例を守ることだけを意味するものではありません。社会のルール、企業の決まり、倫理に合った行動なども含まれます。
たとえ法律に明確に違反していなくても、社会から見て不誠実な行動であれば、コンプライアンス上の問題になることがあります。
これは適当です。
モラルハザードは、もともと保険の分野で使われた考え方です。保険に入っていることで注意がゆるみ、事故を防ごうとする意識が弱くなるような状態を指します。
そこから意味が広がり、企業などが倫理を欠き、不正な利益を求めるような状態を表す場合にも使われます。
これは適当です。
サードプレイスは、自宅でも職場でもない、もう一つの居場所を指します。カフェ、図書館、地域の交流スペースなどが例になります。
気軽に過ごせたり、人と交流できたりする場所で、生活の豊かさや地域のつながりをつくる役割があります。
これは不適当です。
ABWは、仕事の内容に応じて働く場所を選ぶ考え方です。集中作業、会議、電話、休憩、共同作業など、それぞれの活動に合った場所を使い分けます。
そのため、ABWは活動に合わせて働く場所を選ぶ働き方であり、企業の拠点を都市部から地方へ移して1か所に集中させることではありません。
企業の拠点移転や地方移転の説明と混同しないように注意が必要です。
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02
この問題は、建築計画や実務において近年重要視されている「建築用語・環境用語」を正確に把握しているかを問われています。
〇
コンプライアンス(Compliance)とは直訳で「法令遵守」という意味になります。近年は一般社会でも頻繁に使用される単語ですが、法令に限らずモラルやマナーといった一般的な常識を遵守することも含みます。
〇
モラルハザード(Moral hazard)とは、moral(道徳)とhazard(危険)を合わせた言葉で、倫理観の欠如を意味します。元々は保険に加入することにより「問題が起こっても大丈夫」という倫理観や道徳心が薄れることが由来となっている言葉です。
〇
サードプレイス(Third place)とは、third(第三の)とplace(場所)を合わせた言葉です。ファーストプレイス(自宅)、セカンドプレイス(職場・学校)に対し、それ以外の居心地の良い場所(主にカフェ・図書館・公園など)がサードプレイスに該当します。
×
ABW(Activity Based Working)とは、activity(活動)、base(拠点)、working(働く)を合わせた言葉で、働く場所を活動的に選択できるワークスタイルを指します。会社のオフィス、カフェ、自宅など、作業内容に応じて自由に働く場所を選べる働き方であり、問題文にある「1か所に集中させる働き方」ではありません。
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