一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問122 (学科5(施工) 問22)
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問題
一級建築士試験 令和7年(2025年) 問122(学科5(施工) 問22) (訂正依頼・報告はこちら)
- 枠付き鉄骨ブレースの設置工事において、既存の柱や梁に施す目荒しについては、打継ぎ部の付着性能を向上させるため、電動ピックを用いて、柱や梁の主筋が露出する程度に全面にわたって行った。
- コンクリート躯体の穿孔において、コアドリルの冷却に使用した水は、コンクリート中のアルカリ成分を含んでいるので、中和剤を使用して、アルカリ性を中和してから排水した。
- 現場打ち鉄筋コンクリート壁の増設工事において、既存構造体にあと施工アンカーが一定の間隔で多数打ち込まれる増設壁部分には、新設コンクリートの割裂防止のため、スパイラル筋による割裂補強筋を設けた。
- あと施工アンカーの施工において、接着系アンカーを用いて上向き施工としたアンカー筋の養生は、アンカー筋が抜け出ないようにくさびを打って脱落防止の措置を施し、養生時間を24時間とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
鉄筋コンクリート造の建築物の耐震改修工事に関する問題です。
誤りです。
目荒らしは
・平均深さ 2~5mm程度
・面積 15~30%程度
とします。
正しいです。
コアドリルの冷却に使用した水は、コンクリート中のアルカリ成分を含んでいるため、
中和剤を使用して、アルカリ性を中和してから排水するなどの対策が必要です。
正しいです。
既存構造体にあと施工アンカーが一定の間隔で多数打ち込まれる増設壁では、
新設コンクリートの割裂防止のため、スパイラル筋を設ける(アンカーを補強する)ことは有効です。
正しいです。
あと施工アンカーの施工において、上向き施工としたアンカー筋は、
くさびを打って脱落防止の措置を施し、接着剤の硬化のため24時間養生します。
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02
この問題で覚えておくポイントは、RC造の耐震改修工事における既存躯体との接合方法や、あと施工アンカーなどの施工上の注意点です。
では問題をみてみましょう。
枠付き鉄骨ブレースの設置工事では、既存の柱や梁と新設部材を一体化させるため、既存コンクリート面の目荒しを行い、付着性能を高めます。
しかし、目荒しは表面を適切に粗面化するための処理であり、柱や梁の主筋が露出する程度まで全面的に削る必要はありません。
過度なはつりによって既存躯体を損傷させたり、鉄筋を傷めたりするおそれがあります。
したがって、この記述は不適当です。
コンクリート躯体の穿孔では、コアドリルの冷却水を使用します。この冷却水にはコンクリート中の成分が溶け出し、アルカリ性を示す場合があります。
そのまま排水すると周囲の環境へ影響を与える可能性があるため、中和剤などを使用して適切に処理してから排水します。
したがって、この記述は適当です。
現場打ちRC壁の増設工事では、既存構造体へあと施工アンカーを多数設置する場合があります。
アンカー周辺では、新設コンクリートの硬化時や荷重作用時に割裂ひび割れが発生する可能性があるため、スパイラル筋などの補強筋を設けて割裂を防止します。
したがって、この記述は適当です。
接着系あと施工アンカーを上向きに施工する場合、硬化前にアンカー筋が抜け落ちないよう、固定などの脱落防止措置が必要です。
また、接着剤が十分に硬化するまでくさびなどで固定し、24時間養生を行う必要があり、この記述は適当です。
RC造の耐震改修工事では、既存躯体と新設部材を一体化させるための目荒し、あと施工アンカー、補強筋の設置方法が重要になります。
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