一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問82 (学科4(構造) 問12)
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問題
一級建築士試験 令和7年(2025年) 問82(学科4(構造) 問12) (訂正依頼・報告はこちら)
- 大梁の上端筋において、ガス圧接継手を梁端部から梁せいDの1/2離れた位置に設けた。
- 大梁の下端筋において、主筋相互の重ね継手位置を重ね継手長さの1/2ずつずらして配筋した。
- 柱梁接合部内の応力伝達を考慮し、大梁の下端筋を上向きに折り曲げて定着させた。
- 基礎梁せいが大きかったので、基礎梁に水平な打継ぎ部を設け、打継ぎ部のあばら筋はフック付き重ね継手とした。
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この過去問の解説 (2件)
01
鉄筋コンクリート構造の配筋に関する問題です。
誤りです。
大梁の上端筋の継手は内法スパンの1/4の範囲をさけて配置します。
正しいです。
重ね継手は継手長さの0.5倍もしくは1.5倍ずらして設けます。
正しいです。
柱貼接合部において、大梁の下端筋を上向きに折り曲げて定着させることで応力を伝達できます。
正しいです。
基礎梁のせいが大きい場合、二段階に分けてコンクリートの打設、配筋をします。
コンクリートの水平な打継ぎ部を設け、その上部にフック付き重ね継手、または溶接継手で継手をした後、二段階目のコンクリートを打設します。
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02
この問題で覚えておくポイントは、鉄筋の継手や定着は、応力が大きく作用する位置を避けて設けるということです。
特に大梁の上端筋は、梁端部で曲げモーメントが最大となるため、継手を設ける位置として不適切です。
したがって、「梁端部付近にガス圧接継手を設けていないか」を判断すれば正解を導くことができます。
では、各選択肢を見ていきましょう。
大梁の上端筋は、柱際の梁端部で大きな引張力を受けます。そのため、ガス圧接継手や機械式継手などは、内法スパンの1/4の範囲をさけ、できるだけ応力の小さい位置に設ける必要があります。
したがって、この選択肢が最も不適当です。
重ね継手を同一断面に集中させると、その部分の耐力が低下するおそれがあります。そのため、継手位置を互いにずらして配置する「千鳥配置」とすることが原則です。
重ね継手長さの1/2ずつずらして配置する方法は、応力の集中を防ぐ適切な配筋方法です。
柱梁接合部では、梁の主筋が十分な定着性能を確保できるよう配筋する必要があります。
特に下端筋は、柱内で上向きに折り曲げて定着する方法が一般的であり、柱梁接合部内で確実に応力を伝達できるため、適切な施工方法です。
梁せいが大きい基礎梁では、一度にコンクリートを打設することが難しいため、水平打継ぎを設けることがあります。
この場合、打継ぎ部のあばら筋は、フック付き重ね継手として連続性を確保することが推奨されており、適切な施工方法です。
鉄筋コンクリート構造では、継手や定着の位置は、部材に生じる応力の大きさを考慮して決めることが重要です。
特に試験では、次のポイントが頻繁に出題されます。
・梁端部など応力の大きい位置には継手を設けない
・重ね継手は千鳥配置として応力集中を避ける
・柱梁接合部では十分な定着長さと折り曲げ定着を確保する
・打継ぎ部では鉄筋の連続性を確保する配筋を行う
このような問題は、一つひとつの配筋ルールを暗記するだけでなく、「応力の大きい場所では継手を避け、確実に応力を伝達できる配筋とする」という基本原則を理解しておくと、応用問題にも対応しやすくなります。
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