一級建築士 過去問
令和7年(2025年)
問17 (学科1(計画) 問17)

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問題

一級建築士試験 令和7年(2025年) 問17(学科1(計画) 問17) (訂正依頼・報告はこちら)

駅及び駅前施設(所在地)に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 岩見沢複合駅舎(北海道)は、赤レンガの壁と、古いレールをマリオンとして再利用したカーテンウォールの外観を特徴にもつ、駅、交流施設等による複合施設である。
  • 東京駅丸の内駅舎(東京都)は、戦災後の復興工事による外観を保存し、免震構造が採用された、駅、ホテル、ギャラリー等による複合施設である。
  • 京都駅ビル(京都府)は、中央にあるコンコースを谷に見立て、段丘を東西方向に延ばし、中央にガラスに覆われたアトリウムを特徴にもつ、駅、ホテル、商業施設等による複合施設である。
  • 延岡市駅前複合施設エンクロス(宮崎県)は、プレキャストコンクリート柱と鉄筋コンクリート梁に囲まれたグリッドで構成された、鉄道やバスの総合待合、図書閲覧スペース、駅前広場等による複合施設である。

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この過去問の解説 (2件)

01

駅及び駅前施設に関する問題です。

選択肢1. 岩見沢複合駅舎(北海道)は、赤レンガの壁と、古いレールをマリオンとして再利用したカーテンウォールの外観を特徴にもつ、駅、交流施設等による複合施設である。

正しいです。

岩見沢複合駅舎は古いレールを方立に利用したカーテンウォールと赤レンガが特徴の建築物です。

選択肢2. 東京駅丸の内駅舎(東京都)は、戦災後の復興工事による外観を保存し、免震構造が採用された、駅、ホテル、ギャラリー等による複合施設である。

誤りです。

東京丸の内駅舎は免震構造、外観の保存が行われていますが、戦災後の復興工事による外観を保存したのではなく、戦災前の外観の保存・復元工事を行っています。

選択肢3. 京都駅ビル(京都府)は、中央にあるコンコースを谷に見立て、段丘を東西方向に延ばし、中央にガラスに覆われたアトリウムを特徴にもつ、駅、ホテル、商業施設等による複合施設である。

正しいです。

京都駅ビルは、中央広場・ガラスに覆われたアトリウムが特徴の建築物です。

選択肢4. 延岡市駅前複合施設エンクロス(宮崎県)は、プレキャストコンクリート柱と鉄筋コンクリート梁に囲まれたグリッドで構成された、鉄道やバスの総合待合、図書閲覧スペース、駅前広場等による複合施設である。

正しいです。

延岡市駅前複合施設エンクロスは、プレキャストコンクリート柱と鉄筋コンクリート梁のグリッドが特徴の建築物です。

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02

最も不適当なのは、「東京駅丸の内駅舎(東京都)は、戦災後の復興工事による外観を保存し、免震構造が採用された、駅、ホテル、ギャラリー等による複合施設である。」という記述です。

東京駅丸の内駅舎は、戦災後に復興された外観をそのまま保存したのではなく、1914年(大正3年)の創建当時の外観に復原されました。復原工事では、失われた3階部分やドーム屋根を再現するとともに、建物を地震から守る免震構造が採用されています。

選択肢1. 岩見沢複合駅舎(北海道)は、赤レンガの壁と、古いレールをマリオンとして再利用したカーテンウォールの外観を特徴にもつ、駅、交流施設等による複合施設である。

この記述は適切です。

岩見沢複合駅舎は、北海道岩見沢市にある駅と交流施設などを組み合わせた建物です。

建物の外観には、地域の歴史を伝えるため、赤レンガと使われなくなった鉄道のレールが使われています。

マリオンは、窓ガラスなどを縦方向に支える部材です。また、カーテンウォールは、建物の外側を覆う壁のことです。

この駅舎では、古いレールをガラスのカーテンウォールのマリオンとして再利用していることが特徴です。

鉄道の町として発展してきた岩見沢の歴史を、建物のデザインに取り入れています。

 

 

 

選択肢2. 東京駅丸の内駅舎(東京都)は、戦災後の復興工事による外観を保存し、免震構造が採用された、駅、ホテル、ギャラリー等による複合施設である。

この記述は不適切です。

東京駅丸の内駅舎は、1914年に建てられた歴史ある建物です。

1945年の戦災によって屋根や3階部分などが失われ、戦後の復興工事では、もともと3階建てだった駅舎が2階建てに変更されました。

その後、2007年から保存・復原工事が行われ、2012年に完成しました。

この工事では、戦災後の2階建ての外観を残すのではなく、創建当時の3階建ての姿に復原しています。

また、建物を地震の揺れから守るために免震構造が採用され、駅だけでなく、ホテルやギャラリーとしても利用されています。

したがって、誤っているのは「戦災後の復興工事による外観を保存し」という部分です。

選択肢3. 京都駅ビル(京都府)は、中央にあるコンコースを谷に見立て、段丘を東西方向に延ばし、中央にガラスに覆われたアトリウムを特徴にもつ、駅、ホテル、商業施設等による複合施設である。

この記述は適切です。

京都駅ビルは、駅、ホテル、商業施設などが一体となった大規模な複合施設です。

建物の中央にあるコンコースを谷に見立て、その両側に段丘のような空間が東西方向に広がるデザインとなっています。

また、中央にはガラスと金属で覆われた大きなアトリウムが設けられています。

アトリウムは、建物の内部に設けられた大きな吹き抜け空間のことです。

谷のようなコンコースと、ガラスに覆われた広いアトリウムによって、開放感のある空間がつくられていることが特徴です。

選択肢4. 延岡市駅前複合施設エンクロス(宮崎県)は、プレキャストコンクリート柱と鉄筋コンクリート梁に囲まれたグリッドで構成された、鉄道やバスの総合待合、図書閲覧スペース、駅前広場等による複合施設である。

この記述は適切です。

エンクロスは、宮崎県延岡市の延岡駅前にある、市民の交流や交通の利用を支える複合施設です。

建物には、工場などであらかじめ製作されたプレキャストコンクリート柱と、鉄筋コンクリート梁が使われています。

梁は、柱と柱の間などに設けられ、建物を支える横方向の部材です。

これらの柱と梁を組み合わせることで、格子状の骨組み(グリッド)をつくっています。

施設には、鉄道やバスを利用する人の待合スペース、図書閲覧スペース、市民活動スペースなどが設けられています。

駅前広場などの周辺施設と一体となって整備されており、交通の拠点としてだけでなく、人々が集まり交流できる場所としても利用されています。

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