一級建築士の学科の試験には、科目ごとの合格を翌年以降に持ち越す制度はありません。
学科Ⅰから学科Ⅴまでについて、各科目の基準点と総得点の基準点をすべて満たした場合に、学科の試験に合格します。
どれか1科目でも基準点に届かなかった場合は、ほかの科目で高い点数を取っていても、その年の学科の試験は不合格になります。
学科の試験に合格した人は、その年の設計製図の試験を受験できます。
その年の設計製図の試験で合格できなかった場合は、本人が受験申込時に申請することにより、その後の一定期間、学科の試験が免除され、設計製図の試験から受験できます。
令和2年以降に学科の試験に合格した人は、原則として、学科に合格した年の翌年から行われる4回の一級建築士試験のうち、2回まで学科の試験の免除を受けられます。
学科に合格した年の設計製図の試験を欠席した場合は、その欠席は設計製図の試験の受験回数に数えられません。この場合は、学科に合格した年の翌年から行われる4回の試験のうち、3回まで学科の試験の免除を受けられます。
例えば、令和8年に学科の試験に合格し、同じ年の設計製図の試験を受験して不合格となった場合は、令和9年から令和12年までの4回の試験のうち、2回まで設計製図の試験から受験できます。
令和8年に学科の試験に合格し、同じ年の設計製図の試験を欠席した場合は、令和9年から令和12年までの4回の試験のうち、3回まで設計製図の試験から受験できます。
設計製図の試験に申し込んだものの、実際には試験を欠席した場合、その欠席は受験回数に数えられません。
令和8年度試験では、令和4年以降に学科の試験に合格した人のうち、令和7年までに設計製図の試験を受験した回数が2回以内の人が、学科の試験の免除対象となります。
ただし、免除を受けられる回数や期間は、学科に合格した年度や、設計製図の試験を受験した回数によって異なります。
学科の試験の免除を受ける場合も、毎年度の受験申込期間内に申込みを行う必要があります。学科の試験に合格していても、自動的に設計製図の試験を受けられるわけではありません。